2003年に観戦しに行ったプロボウリングトーナメントの観戦記です。


2003年12月7日 JLBCクィーンズオープン プリンスカップ
品川プリンスホテルボウリングセンター

2003年11月29日 全日本ボウリング選手権
東京ドームボウリングセンター

2003年9月27日 ジャパンオープン
ハタ・ボウリングセンター
3日目 準決勝
最終日 ラウンドロビン&決勝ステップラダー


12月7日 JLBCクィーンズオープン プリンスカップ 最終日


観客席には人がごった返しの上、非常に見づらいつくりの品川プリンスホテルボウリングセンター

 今日は私の誕生日!・・・それはともかく、今日は嫁さんとJLBCプリンスカップを観戦に、品川プリンスホテルボウリングセンターに行ってきました!
 ここのところ忙しくて朝早く起きて観戦に行くのがつらかったので、午後からの観戦ということになったのですが・・・結果的にこれは良かったと思います。
 なにせこの品川プリンスホテルボウリングセンター、どう考えてもプロのトーナメントを開催するのには無理がある作りです。
 センターに到着してチケットを購入し、会場に入っての第一声は「おわっ!?」
 ボウラーズベンチの後ろの通路は人でごった返し、とても自由に行き来ができる状況になく、また、どのレーンの後ろも立ち止まって観戦できる場所はほとんどありませんでした。
 とりあえず一番見たかった中谷優子プロの投げているレーンの後ろに無理やり体をねじ込んで応援していたのですが・・・見にくい事この上なしでした。
 通路から見るとレーンの方が上の位置にあるために、自分の前に人がいると全く見えないし、ひっきりなしに人が前を通るので落ち着かないし・・・(-_-;)
 隣のレーンでは金城愛乃プロが投げていたのですが、レーンとレーンの間に分厚い柱が立っていて、投球フォームもボールの軌道もピンも全く見えません。
 間違いなくトーナメントを開催することになる品川プリンスに、トーナメントを開催して観客を入れることなど全く想定されていない造りのボウリング場をなんで作ってしまったんでしょうか・・・
 ベニヤが浮いているような印象を受けるレーン自体のつくりのチープさも気になるところですし。

 結局その試合(3回戦)は内容もよくわからないまま中谷優子プロが柴村尚美プロに敗れてしまい、これまたガックリ↓(-_-;)
 次の試合(4回戦)は金城愛乃プロと愛甲恵子プロの対戦を見ていたのですが、1ゲームめ最初からいきなり愛甲プロが3連続スプリット!
 一気に劣勢に立たされた上、金城プロは順調そのもの。1ゲーム目の結果はなんと237対150・・・1ゲーム目が終わった時点で勝負が決してしまいました。
 4回戦の時点ではすでにベスト16まで絞り込まれていたため、他の試合を見に行こうにも通路は今まで以上にギッシリ人で埋め尽くされており、そこに突入する気持ちにはなれませんでした。どうせ投げている真後ろに行ったとしてもよく見えないんだし・・・
 その場から他のレーンの状況を確認しようにも柱が邪魔をして何にも見えず、これはこのまま見ていても仕方がないと思って作戦変更!
 ゲームが続いている今のうちに昼食を済ませ、TV決勝が行われる下のフロアの席を確保しよう!ということになりました。
 そして下のフロアに行ってみると、全日本選手権の時のように入場制限などはなく、すでにそこには場所取りを始めている人たちがいたので、僕らは遠慮なく一番良く見えるであろう(そしてテレビにも映るであろう!?)アプローチ横の最前列に席を確保!「これで楽をしてゆったり見られるぞ〜」などと思っていたら、そのレーンで投げる前に、準々決勝のもう一試合が同じフロアの他のレーンで行われることになっていたのでした・・・
 自分たちの席はアプローチ上にあるので、前さえ開けていればせめて投球フォームくらいは見られたはずだったのですが、これまた準々決勝が行われているレーンとの間に優勝カップ、小切手のボードなどが飾られており、完全に視界を遮られてしまったのでボケ〜っと2ゲーム終わるのを待つ羽目になったのでした・・・できれば自分たちの目の前で投げてほしいプロが負けてしまいませんように・・・と願いながら。

 準々決勝のカードは金城愛乃プロvs小須田礼子プロ、高林英子プロvs溝渕秀美プロ、川口富美恵プロvs斉藤志乃ぶプロ、鈴木作依子プロvs竹内昭子プロとなっており、希望としては金城愛乃プロ、川口富美恵プロ、竹内昭子プロに勝ちあがってほしかった(高林プロと溝渕プロはよく知らないので)のですが、金城プロは小須田プロに敗れてしまいました。

 結局準決勝のカードは小須田プロvs溝渕プロ、川口プロvs竹内プロの対戦となりました。


プリンスカップの決勝レーン。まわりのボウラーズベンチは取り外され、観客席が作られていた。

 小須田プロは小柄な体からオーソドックスな4歩助走で、回転はリフトではなくターンでまわすタイプ。球速が遅く(センター表示で18キロくらい)回転も多くない、それほど見るべきところの少ない感じでした。これだけ球速が遅いとさすがにピンの飛びも悪いし、失礼ながらよくここまで上がってきたなぁ・・・と思っていたのですが、ここまでの対戦表を見てみると、3回戦では483を打っているんですね!すごい!本当にボウリングって見た目ではわからないものですね・・・
 溝渕プロは、上背はないもののかなり体格がよい選手ですが、こういう体格の人にありがちな、スウィングがあまりキレイでないタイプ。
 球速もあまりある方ではないのですが(センター表示で20キロ弱)、メカテクターを使って回転をかけており、球質を見ると女子にしてはかなり回転も強く、大きく曲がるいいボールを投げます。

 しかし、この2人のプロの対戦は・・・失礼ながら眠くなってきました。フォーム的に好みでないというのもあるかもしれませんが。
 あと、最前列を陣取ったとはいっても、アプローチ上に席があるということは、立ち位置や、狙ったアングル、ボールのリアクションがいまひとつよくわからないので、スコアと、フォームくらいしか見るところがなかった、というのもあると思います。
 実際、レーンの真後ろで見ることが出来た男子プロの全日本選手権の時とは、見た後に残る記憶の内容が、質という意味でまったくと言っていいほど違います。
 小須田プロも溝渕プロもレーンコンディションをつかみかねているようには見えるのですが、お互いどうアジャストしようとしているのかがわからないので見ていて伝わってくるものが少ないんですよね・・・やはり、多少遠くてもできるだけ後ろで見たほうが良さそうです。
 ただ、品川の場合は後ろの席じゃあ目線が低すぎてろくに見えなさそうだしなぁ・・・(-_-;)

 変わって、川口プロ。
 実は、川口プロが投げるところは以前ジャパンオープンを観戦にいった時に見たことがあって、そのフォームの美しさ、合理的さにすっかり惹かれてしまい、その時にはいろいろなプロのフォームをビデオに撮りながら観戦していたのですが、ビデオに収めたフォームの半分近くは川口富美恵プロでした。
 体格的には身長はそこそこあるものの、体の線が太いというわけではなく、というより普通に歩いていたら絶対にスポーツ選手とは思えないスタイルのいい華奢な感じのする女性だと思うのですが、フォームのどこにも力みなど感じられず、タイミングも完璧、体の軸も美しいほどにブレがなく、フォロースルーもきれいに振りぬいています。
 個人的な好みで言うと、この人以上にいいフォームで投げる人はいないんじゃないかと思えるほど川口プロのフォームは理想に近いです。
 きれいなスウィングから投げていることもあって力みは感じないフォームにかかわらず球速はセンター表示で22キロ前後。女性にしては球速はあるほうでしょう。(ちなみに私が品川で投げた時の球速が大体24キロくらいでした)
 リスタイはマングースをつかっていて、きれいな腕のスウィングの中で自然にリフト&ターンをかけているようで、回転がそれほど強いというわけではありませんが、縦回転よりの回転なので無理なくボールのリアクションも出ているようでした。
 そして竹内プロは、身長は少し低めで、体格的にも痩せ型ながら、全体的に引き締まった、鍛えられた筋肉質な体をしているな、といった印象。
 フォームも小さな体を大きく使った5歩助走からのダイナミックなフォームで、見ていて好感が持てるボウラーです。
 この2人の対戦は、なかなか見ごたえがありました。

 川口プロが1ゲーム目3つスペア以外はすべてストライクの258のビッグゲーム!竹内プロはA−C−Eのスプリットを出しながらも見事にカバーし、なんとか走る川口プロについていって220。その差は35ピン。
 そして2ゲーム目、竹内プロはストライクをつなげたいところでどうしてもIピンをタップしてしまい勢いに乗れず、4フレではなんとF−Iスプリット・・・そしてそこで川口プロはラッキーもありながらフォースを続け、勝負は決定的になりました。
 その後川口プロもF−Iスプリットを出してしまうものの、勝負に大きな影響はなくそのゲームは竹内プロが213の川口プロ220。トータル478−433で川口プロが決勝進出!

 そして決勝は溝渕秀美プロvs川口富美恵プロ。
 この時にはすでにレーンが変わってしまっていたのか、お互いにレーンのアジャストに四苦八苦しているのが見て取れました。
 見ている位置が悪いためにどうアジャストしようとしているのかはわかりませんでしたが、ボールの出方、リアクションの出る位置を見ていたら同じ所を投げていないのだけはわかりました。
 お互い狙いどおりのストライクが出ず、ジリジリくる我慢比べのような展開の中、それほど難しくないスペアを多くミスした方が負けるという結果になりました。
 川口プロがCFピンのスペアを1回ミスし、溝渕プロがEIのIピンをスペアミス、ACDGのDピンをスペアミス、ACDのDピンをスペアミスの合計3回ミス!
 最終的に、川口富美恵プロが190、193の383、溝渕秀美プロが194、169の363で川口富美恵プロの優勝が決定!

 川口プロは最後の投球でも表情ひとつ変えずに投げ終え、観客に向かってはにかみながら一礼。
 涙を見せる気配が全く無かったので、「投げている時もポーカーフェイスのプロだけど、優勝してもあまり表情に表さないんだなぁ」などと思っていたところ、川口プロの優勝を祝福し、泣きながら出迎えた他のプロの顔を見ると同時にスイッチが入ってしまったようで、顔を覆って泣きはじめました。
 その後は優勝者インタビューの間もプリンスカップ優勝者に渡されるレオ人形で顔を隠しながら、インタビューにもまともに答えることは出来ませんでした・・・


感極まってインタビューに答えられず、レオ人形で顔を隠す川口富美恵プロ

 本人もかなり涙を流していましたが、愛甲恵子プロや、金城愛乃プロ、そしてナショナルチームでのチームメイト、鷲塚志麻プロなどは自分が優勝したかのように感激の涙を流していました。(そういえば金城プロなど、自分が勝った軽井沢プリンスカップの時は余裕の表情で、涙ひとつ流さなかったような・・・)
 表彰式終了後、愛甲恵子プロと話をする機会があり、「お疲れさまでした。(負けてしまったゲームの3連続スプリットを指して)最後は不運でしたね。」と話し掛けると、「いや、私のことより、今回は川口がやってくれたから満足です!もう、自分が勝った時よりも泣いちゃいましたよ!九州に帰ったら、負けないように練習しなきゃ!」と言っていました。

 このプリンスカップ、自分としては勝ってほしいプロの一人が目の前で優勝したので、見に来て良かったな〜、と思う反面、やっぱり「品川プリンスって、どうよ!?」な感じは否めないのでした。
 次にここでトーナメントがあるとして、はたして来ようという気になるかどうかはわかりませんね。


11月29日 全日本プロボウリング選手権 最終日

 今日は、男子プロボウリング最終戦、全日本プロボウリング選手権を観戦に東京ドームボウリングセンターへ行ってきました!
 朝10時15分からのゲームスタートということだったので、10時に会場に入り、練習ボウルから準決勝、TV決勝と、その(ほとんど)すべてを観戦してきました。

 会場に到着すると、ちょうど試合前の練習ボウルの最中で、その間にレーンの左端から右端まで見ていき、谷口健プロや大橋裕史プロといったベテランどころ、岡部直治プロ、坂田重徳プロといった中堅どころ、そして永野すばるプロ、市原竜太プロといった若手のプロのフォームを見て回りました。
 谷口健プロと岡部直治プロはジャパンオープンの時に生で見る機会があったのですが、他のプロは生で始めて見たということもあってすごく新鮮でした。
 なかでも永野すばるプロと市原竜太プロは、ローダウンと言われる手首の柔らかいスナップを使ってボールに回転をかけるPBAスタイルの力強いリリース!
 ここまで典型的なローダウン投法を生で見るのは初めてかもしれません。さすがにすごい回転で、バックエンドに行ってからものすごいボールの反応とともに横っ面を張り倒すような感じでボールがポケットに突っ込んでいき、気持ちよくピンがはじけ飛びます!すごい迫力!
 あ、そうそう、見た感じ、市原竜太プロのフォームは少しPBAのトミー・デルーツJrに似ていますね・・・

 ただ、今日の注目はなんといっても予選で3連続パーフェクトでシリーズ900、かつ1日のうち4ゲームでパーフェクトを達成という、JPBA史上初の快挙を成し遂げた西村了プロ!どんな投げ方をするプロなのでしょうか・・・ 大山由里香プロと同じセンター所属で、由里香プロのコーチ役(かつ恋人)だということは知っていたのですが、実際どういうボウラーなのかはまったく知らなかったので興味津々で探していたのですが、練習ボウルの最中には探し出すことができませんでした。

 ゲームが始まって最初のうちは、栴檀稔プロと児島都史プロのボックスを中心に小原照之プロ、大澤義樹プロのボックス、ロバート・リープロとジョン・テハプロのボックスまでを重点的に見ていたのですが・・・あれ?栴檀プロの隣のボックスに西村って・・・この人が西村了プロ!?
 あまりに普通な感じのフォームだったのと、大山由里香プロの恋人ということである程度のビジュアルを想定していたこともあって(失礼!)まったく気がつきませんでした!
 西村了プロのボウリングスタイルは、それほど回転は強くないし曲がりは大きくない、球質的には「凄い!」と思わせるところはあまりないタイプです。
 男子プロにしては珍しくメカテクターを装着していて、その割には縦回転の強い、攻めるアングルはアウトサイドから目標スパットは4〜5枚目という、タイプ的には自分としては見習うべきプロでした。
 ただ、フォーム的には見た感じ安定感がないように見えて、正直「よく3ゲーム連続パーフェクトなんて離れ業をやってのけたなぁ・・・」といった感じに見えましたが・・・ちゃんとスコアは打ってくるんですよね〜(^_^;)

 西村了プロと同じボックスだったのは韓国の選手、クァン・ソーユ選手でした。
 この選手は自分と同じ左投げで、タイプとしてはターンでボールに回転をかけるタイプ。それだけにアクシスローテーション、アクシスティルトもかなり大きく、フックポテンシャルはあるもののボールが起き上がるまでには時間がかかる球質です。
 回転数もそれほど多くはないのですが、プロにしては球速が遅く、それによって回転数の不足分を補っているような印象を受けました。
 実際、その投球は大きく曲がりながらポケットをついているし、安定してフックアウト状態でボールがピンに当たっています。
 ボールがピンに当たるタイミングとしては非の打ちようのない、見事にコントロールされたボールでした。
 韓国のプロにしては珍しくパワーを感じない選手ですが、その球質とは裏腹にものすごい気迫を感じます。
 ピンどころか、周りにいる選手まで威嚇しそうな、まさに「戦っている」目をしていました。

 ・・・と、ここまで見たところでようやく気がつきました。
 準決勝のレーンは予選順位順になっていたのですね・・・端から順のボックスじゃなかったので気がつきませんでしたA(~_~;)
 予選終了時の順位が1位西村了プロ、2位クァン・ソーユプロ、3位栴檀稔プロ、4位児島都史プロ、5位小原照之プロ、6位大澤義樹プロ、7位ロバート・リープロ、8位ジョン・テハプロ。そのまんまですね(^^;;;

 続いて栴檀プロ。
 栴檀プロは以前ジャパンオープンの前にトミコシに来て、投げているのを見たことがあったのですが、さすがに実戦となるとその時とは雰囲気が違います。
 栴檀プロのフォームの特徴はなんと言ってもその深いカップドリスト。スウィング中、その深い角度が開放されることはありません。
 リリースの瞬間に一気にそのエネルギーを開放して強い回転をかけるのですが、リリースの形としてはリフト&ターンのようです。ローダウンでなくてもこれだけ強い回転がかけられるんですねぇ・・・憧れちゃいますけど、自分にはとてもここまではできないな〜(^_^;)
 それと、栴檀プロはスペアボールを使っていませんでした。
 10ピンを狙う時、フォーム自体はまったく変わらないのに、リリースで縦回転の曲がらないボールを投げていました。どうやら、中指を抜いて投げているようですが・・・
 とにかくフォームに安定感があり、失投などしそうにない雰囲気がありましたね。

 そして児島都史プロ。
 名前と顔は知っていたのですが、実際投げるのを見るのは初めてでした。
 児島プロのリリースは典型的なローダウンで、見たこともないほどものすごい回転がかかったボールを投げていました。
 1ゲーム目、ものすごいストライクを連発してあわやパーフェクト!というところでしたが、惜しくも275止まり。
 とはいえ、いきなりすごいものを見させてもらいました!
 児島プロのとてもいいところは、ちゃんと観客の目を意識していて、楽しませようという気持ちが感じられるところ。
 投げ終わって帰ってくる時には観客のほうに目線を送り、失投していたとしても凹みきってうつむいたりしないようにしているようです。
 ブルックリンにボールが行ってしまった時には「実は左で投げたんだよ」みたいなフォームをしてみたり、なかなか楽しませてくれます。
 さすがにPBAを目指す男はそういうところも違いますね〜!ビジュアル的にもかなり男前だし、人気があるのがよくわかります。
 観客を楽しませる意識って、特に男子プロには感じないんですよね〜、職人的というか「黙ってスコア打てばいい」といった感じの人がすごく多い。プロである以上、そういう点がとても大切だと思うのですが・・・
 児島プロ、すっかりファンになってしまいました!

 今日のレンコンはかなりメリハリの利いた感じがしました。
 手前中央にはかなりオイルが入っていて、外側が少し薄めな感じ。ほとんどのプロが外側までボールを出しながら投げていました。
 そしてバックエンドにいってのボールのリアクションが急激に出てくるような感じがしたので、きっと手前にオイルを塗ったまま、伸ばしていないコンディションにしてあったのではないかと思いました。
 そして、投げた後戻ってきたボールを見てみるとベットリとオイルがついていたので、「これはキャリーダウンしてのコンディションの変化が早く出てくるかもしれないなぁ」と思ってみていたのですが、やっぱりそういった感じになってきました。
 3ゲーム目を過ぎたあたりから見るからに奥の食い込みが足らなくなってきた感じがあり、苦労しているのがありありとわかるプロがそちこちにいました。ただ、そんな中でも我関せずといった感じでビッグゲームを連発するプロもいるんですよね・・・コンディションの変化にうまく対応しているのか、コンディションの変化に関係ないアングルを使っているのかはわかりませんが・・・面白いものです。
 そのコンディションの変化におもいっきり影響を受けたのは児島都史プロでした。予選終了時にはTV決勝進出圏内の4位だったのが、4ゲーム目以降は大きく崩れ、最終的には14位まで落ちてしまいました。
 そしてその空いた4位のポジションに滑り込んだのは長谷宏プロ!予選終了時には20位だったものの、着実に少しずつ上位に近づき、最終シリーズでビッグゲームを連発!シリーズ787をたたき出して最終ゲームでTV決勝の出場権をもぎとりました!スゴイ!
 上位3人はほとんどダンゴ状態で最終ゲームまでもつれたものの、最終的には予選終了時と同じポジションになりました。

 準決勝の結果は、1位が西村了プロ、2位がクァン・ソーユプロ、3位が栴檀稔プロ、4位が長谷宏プロ。以上の4名でのTV決勝となりました。

 準決勝終了後、席とりのためすぐに決勝の行われる下のフロアに移動し、ちょうど真後ろの見やすいところに座席を確保!(ちなみにバッチリテレビに映る席!)
 立ち位置から狙うアングルからボールのリアクションまでハッキリとわかる最高の席でした!ただし、前に座ったじいさんたちが「今のは出しすぎだ」「こんな投げ方じゃダメだ」とか延々しゃべりつづけているのが不快ではありましたが・・・(-_-;)
 せめて選手に聞こえないくらいの小さい声でしゃべってくれればいいのですが、アプローチ上でこれから投げようという時にも聞こえそうなほど大きい声で「あれがダメだ、これがダメだ」といった話を続けるのは勘弁して欲しかったですね。
 この人たちは一番カメラに写ることが多いと思うので、12月13日のスカイAの放送を見る機会がある人は「あぁ、このじいさんか」と思いながら見てやってください、ず〜っとしゃべってるから。

 練習ボウルが始まると、それぞれのプロがオイルの状態を確かめながら投げるアングルを探っていたのですが、練習ボウルが終わる頃には見ていて明らかにわかるほどそれぞれレーンのつかみ具合が違っていました。
 栴檀プロは、完璧といえるくらいレーンをつかんでいました。練習ボウル中盤以降は投げるボールのほとんどがストライク!しかもジャストポケットでピンの残りそうな気配がありませんでした。
 逆にクァン・ソーユプロと西村プロは最後までレーンをつかむことが出来なかったようで、いい角度でポケットに運ぶことができていませんでした。
 長谷プロはある程度つかんではいるようでしたが、なにせ栴檀プロがあまりに完璧だったので・・・

 そしていよいよ決勝ステップラダー、4位決定戦がスタート!
 栴檀プロが練習ボウルの完璧な投球をそのままゲームに持ち込み、249のビッグゲーム!ちょっとした投げミスが何球かあって(それでもポケットは確実についていました)スペアになった以外は、完璧なストライクを連発していました。
 対して長谷プロは5フレまではワンマーク差でつけていたものの、6フレで痛恨の7ピンカバーをミス!そこをつけ込む形で栴檀プロがターキーを持ってきて、一気に勝負が決まってしまいました。249−207で栴檀稔プロの勝利!長谷宏プロの4位が決定しました。
 いやぁ、相手がミスをした後という勝負どころで、確実にストライクを繋げて勝負を決めてしまうあたり、さすがに百戦錬磨のプロですね!

 そして3位決定戦。
 先投げのクァンプロがまずストライクスタート、後投げの栴檀プロがダブルスタート、クァンプロが2フレストライクでダブル、そして3フレ、なんとクァンプロが2ピンをカバーミス!オイルを長く通しすぎたのか、ボールはまったく曲がらずにピンの左を抜けていきました・・・
 そこですかさず栴檀プロがターキー!4フレこそストライクはとれなかったものの、きっちりスペアでゲームの主導権を握ったように見えました。
 ところが、クァンプロがここからターキー!6フレでカウント差まで持ち直し、また勝負はわからなくなりました・・・と思ったら、ここから栴檀プロがターキー!一気に突き放しにかかり、クァンプロも食い下がるものの9フレに2−6−9スプリットを出してしまい万事休す。栴檀プロは確実にゲームをまとめ、238で終了。クァンプロはそれを見て戦意を喪失し、10フレは力ない投球で今度は3−6−7スプリット・・・最終的にはスコアは193でした。ここでクァン・ソーユプロの3位が決定しました。
 栴檀稔プロ、優勝決定戦進出決定!ここまでほぼ完璧なボウリングを見せています!

 そして、いよいよ優勝決定戦!
 全日本選手権のステップラダーは特殊な方式で、準決勝1位通過の選手が負けた場合、再度優勝決定戦を行う、というルールです。
 下から上がってきた人の方がレーンコンディションをつかみやすいから、という理由からこういう方式になっているのでしょうが、このルールが今回、非常に面白いドラマを見せてくれました。

 まず先投げを選択した西村プロ、1投目でいきなりノーヘッド!1−2−4ピンが残り、しかも1ピンをカバーミス!
 西村プロ、この時点で左側のレーンがまったくつかめなくなってしまったようでした。
 通常なら、自分が投げ終わって、相手が右のレーンで投げ、左のレーンに移ってきた時には自分は右側へと移動するものですが、西村プロは左側のベンチに座ったまま、栴檀プロの投げるボールの軌道を追っていました。
 栴檀プロは1フレで10ピンタップしてスペア、そして西村プロが後ろで見ている中、左側のレーンで見事なストライク!
 西村プロは2フレは右側のレーンでストライク、3フレで左側のレーン・・・今度は2−4−5を残し、またも5ピンをカバーミス・・・
 そして今度は栴檀プロが左側のレーンに移動してきた時にベンチの後ろに立って、より見やすいところから栴檀プロのボールの軌道を見ていました。
 ここでも栴檀プロがストライクをとり、スコア的に大きく開いてきたところで西村プロ、このゲームを捨てて次のゲームのためにレーンをつかむことに全力を注ぐように方向転換したようでした。ボールを替え、アングルを替え、このゲームが終わる頃にはきっちり左側のレーンもつかんでしまったようで、5フレ、7フレ、9フレと左側のレーンでストライクを出し、最終的には2つミスをしているにもかかわらず216まで持ってきました。
 西村プロが迷っている中、栴檀プロは何の危なげもなく完璧なボウリングを続け(7フレからの6連発は圧巻でした!)、このゲーム249で終了。勝負は再優勝決定戦へと持ち込まれました。

 そして再優勝決定戦!
 今度は西村プロもレーンをつかんでおり、6フレまでは西村プロが優位にゲームを進めていたのですが、7フレで西村プロが痛恨の4−7−10スプリット・・・
 そしてまた、相手がオープンを作ってしまったところで栴檀プロが効果抜群のターキーを決め、一気に形勢逆転!
 ファンデーションフレームで栴檀プロがスペア、西村プロがストライクだったので勝負は10フレに持ち込まれましたが、先に10フレを投げた西村プロが1投目で4ピンを残してしまい、スペアをとって3投目でストライクを出したものの勝負はほぼ決定的となり、栴檀プロは10フレ1投目で見事にストライク!優勝を決定し、記念すべき10個目のタイトルをつかみました!
 そして10フレ2投目、ここでなんと7−10スプリット!
 ここで会場にアナウンスが。
 「これから優勝者の最後の投球になります。栴檀プロ、最後はきちっとカバーしてください!」
 会場は大爆笑!栴檀プロも苦笑しながらも、ちゃんと狙ってくれました(笑)
 優勝者の最後の投球はガーター!最後の最後まで見せ場満載の大会でした!

優勝インタビューを受ける栴檀稔プロ。
受け答えも地味そのもの(笑)
TV決勝進出者、左から栴檀稔プロ、
西村了プロ、クァンソーユプロ、長谷宏プロ

 面白かった!本当に見に来て良かった!ハイレベルなボウリングを、心の底から楽しみました!


9月28日 ジャパンオープンボウリング選手権 最終日
ラウンドロビン&決勝ステップラダー

 今日はジャパンオープンラウンドロビン後半戦から決勝ステップラダーを観戦してきました。
 この日は昨日仕事で観戦に行けなかった嫁さんも、Tkさんたちと一緒に行こうというHさんからの電話であっという間に飛び起き、いつもよりかなり早く準備を整えてTkさん、Tmちゃんに迎えに来てもらい、Hさんをトミコシでひろっていざ、ハタ・ボウリングセンターへ!
 いざ会場に入って、なにせ嫁さんははじめてのプロのトーナメント観戦!興奮しまくりかと思っていたら、これは意外、女子の方のエリア最前列にしっかり座席を確保し、静か〜にずっと食い入るように見ていました。
 自分はそちこち移動しながら観戦していたので全く座ることはなかったのですが、いつもはせわしない嫁さんが本当にじ〜っとプロの投球を見ている姿はなんだか面白かった反面、嫁さんのことはまったく気にせずに自由に行動できるのにもありがたみを感じたりしていました(笑)

 しばらく移動しながら観戦していると、観客席の中に中谷優子プロを発見!どうやら仲良しの吉田真由美プロの応援でず〜っと彼女の後ろについて「オッケーオッケー!」といった感じの視線を送っていました。
 ぜひ握手してもらいたいと思っていたのですが、試合中に声をかけるのも悪いなぁ〜、と思っていたところ、ちょうどゲームの切れ間で空気が緩んだところを見計らって、中谷優子プロに近づいていって、「中谷プロ、握手していただけますか?あなたの大ファンなんです!」と話し掛けると、「あ、昨日応援してくださっていましたよね?ありがとうございます」と言ってくれて、両手で握手してくれました!なんと、覚えてくれていたのですね!こんなインパクトの薄い顔を!(苦笑)
 そして、やっぱりあの微笑みかけてくれたのは間違いなく自分にだったんですね!・・・感激!
 その時点でかなり浮き足立って、何を言っているのか自分でわからなくなっていたところ、どこから現れたか嫁さんが突然登場して、自分よりも激しく両手握手!おいしいところを持っていくなぁ・・・
 いつのまにか話の中心に踊り出て、中谷プロのファンであると強烈にアピール!すると、中谷プロは「応援してもらったのに、今回は勝ち抜けなくてごめんなさい。それじゃ、シールを差し上げますね。」と言って中谷優子のユッコサポシールをいただきました!
 この人が人気があるのが本当によくわかります!ファンを大切にするその意識は、接してみてさらに強く感じるし、こうも一ファンに対して真摯で、かつ親しげな態度をとられると、こちらとしてはもう、さらに好感度アップ!応援せずにはいられない気持ちにさせてくれます。もう、ずっと応援していきたいと夫婦そろって強く決意したのでした!

 ちなみに、嫁さんが確保していた席の隣は、吉田真由美プロの父らしき人で、しかも「すいません、ここの席いいですか?」と話し掛けた相手は吉田真由美プロの旦那さんでした。
 あとでその事を言うと、「え〜!そうだったのぉ〜!!」といったいつものボケっぷり(笑)。さすがですA(^_^;)

 そうこうしているうち、決勝ラウンドロビンが終了。残すはポジションマッチのみ。
 ポジションマッチでは、嫁さんの確保していた席のちょうど前のボックスが真由美プロのボックスだったようで、ストライクを出した時に思いっきり拍手して喜んでいたら、嫁さんのまねをして拍手してくれたんだそうです。えぇ人やぁ・・・真由美プロ・・・ファン心理を心得ていますよね。そんなふうにされたら、もうこの先応援していかないわけにいかないでしょう(笑)
 ポジションマッチ終了後、ボウラーズベンチから戻ってくる時に、嫁さんが握手してくれるように頼んだら、「手〜汚れてるかも〜」とかいいながらもにこやかに握手してくれました。さらにさらに、ツーショットで写真まで撮らせてもらいました!便乗して自分も(*^^*)

 決勝ラウンドロビン、ポジションマッチを終えての最終結果は、男子が3位山崎行夫プロ、2位ジョン・テハプロ、トップ通過が昨日は下位のボックスで投げていたはずの谷口健プロ!ものすごい追い上げを見せてトップにまで上り詰めました!
 女子は、3位が準決勝までトップだった大山由里香プロ、2位が時本美津子プロ、1位がラウンドロビンで独走態勢で突っ走った加藤八千代プロでした。 

 まずは男子の3位決定戦。山崎行夫プロとジョン・テハプロの対戦。
 正確無比のコントロールを誇る山崎プロと、驚異的な回転をかけてピンを弾き飛ばすジョンプロとの対戦は、序盤の2フレで山崎プロが4、6ピンの並行スプリットを残してしまったことで山崎プロは常に劣勢に立たされ、要所要所でタップしてしまって流れに乗れず、最終的に221対204でジョン・テハプロの勝利。優勝決定戦への切符を手にしました。
 その対戦を見ていた谷口プロが、満を持して気合タップリの表情で決勝レーンへボールを持ってきたところ、なんと予定ではその次のゲームは女子の3位決定戦!
 それがわかってすごすごと引き上げる谷口プロの表情といったら・・・すごく複雑そうでした。ものすごく集中力を高めて試合に臨んできたのが強烈に伝わってきただけに本当にやるせない、バツの悪い表情でしたね。

 そこで始まったのが女子の3位決定戦、時本美津子プロvs大山由里香プロ。
 この試合、序盤の由里香プロのスペアミスにより時本プロが優勢にゲームを進めるものの、ミスがなければ勝利が決定という時本プロの10フレ1投目、なんとまさかの4、9のスプリット!なんと同ピンとなってしまいました!
 これにより3位決定戦は10フレを終了後,、1投ずつのプレイオフで決着をつけることになりました!
 それまで会場を覆っていた「この試合は時本プロの勝ちだな〜」といった緩んだ雰囲気が一気に引き締まり、スプリットが出た瞬間には会場のあちこちでスコアを計算する声が聞こえ、同点だとわかった時にはざわめきが巻き起こりました。
 これがボウリングの怖さですね、それまで圧倒的とも思えたゲーム展開が、たった一つのスプリットで一気にわからなくなってしまう。
 間をほとんどおかずにプレイオフが始まり、先投げの時本プロがいきなりストライク!由里香プロには「ストライクを出さないと負け」という大きなプレッシャーがかかったでしょう。
 だからかどうかはわかりませんが、大山由里香プロは8ピンしか倒すことができず、勝負あり。時本美津子プロの優勝決定戦進出が決定しました。

 そして続いて行われた女子優勝決定戦!トップ通過の加藤八千代プロと時本美津子プロの対戦となりました。
 加藤八千代プロは決勝ラウンドロビンでビッグゲームを連発し、圧倒的なポイント差でのトップシードでのTV決勝進出。傍目に見るとその勢いを止めるのは難しいように見えましたが・・・間に入った休憩時間や、男子の3位決定戦の時間が何らかの影響を与えたのか、3フレ、4フレで全く同じ6、7、10のスプリットを連続して出してしまい、序盤から圧倒的不利に立たされてしまいました。
 後半でストライクをつなげて時本プロに迫ったものの、最終的には206対196。きっちりワンマーク差で勝負は決しました。
 時本美津子プロは去年の同じジャパンオープンでの優勝以来、1年ぶりの優勝になります。
 しかし、4年連続3冠を達成した女王には、優勝できなかった1年間というのは非常に長い時間だったのか、優勝インタビュー終了後戻ってきた女王の目からはボロボロと涙がこぼれ落ち、耐えられなくなったのかタオルで顔を覆って泣きはじめました。
 まさに女王の目に涙・・・見ているこちらにもその気持ちが伝わってきて、ジ〜ンと目頭が熱くなってきました。(ちなみに、となりにいた嫁さんはおもいっきりもらい泣きしていました)(T_T)


優勝インタビューを受ける時本美津子プロ。
この時は女王らしくしっかりとインタビューに答えていたものの、
終了後こちらに戻ってくるその目には大粒の涙が・・・

 女子の決勝の余韻が残る中、今度こそ男子優勝決定戦!
 さっきはタイミングを逃した谷口プロが、満を持して登場しました。
 女子のステップラダーの間、少し離れたボックスで調整していた・・・というか、ジョンプロとじゃれたりどつきあったりしていて、ベテランらしくすっかり落ち着き払った、しかも気合ののった本当にいい表情で決勝のレーンに登場しました。

 ゲームが始まって、なんといきなりジョンプロが1フレで7、10のスプリット!しかも、3フレでも1、2、4、6、10の大きなスプリットを出してしまい、序盤で大きくつまずいてしまいます。その後4フレ、5フレでダブルを持ってくるものの、続く6フレでまたも7、10のスプリット!こうなってしまうと谷口プロとしてはプレッシャーもなく、着実にスコアを積み重ねて、中盤ですっかり勝負を決めてしまいました。
 終盤でジョンプロもフォースを持ってくるなど逆襲に出ましたが、6フレの時点で6マーク差ついてしまったのはさすがに埋めがたく、そのまま順当に勝負は決しました。谷口健プロが優勝!97年のイーグルクラシック以来、なんと6年ぶりの優勝でした。
 試合展開としても余裕があったせいか、谷口プロは終始余裕の表情。優勝インタビュー、表彰などのイベントを終え、場が和んだあとマイクも通さず名言を一言。「皆さん、私はまだ引退していませんのでよろしく。テレビの解説とかレッスンで食べてるわけじゃないですからね。現役バリバリのプロなんですから。」と言っていました。


谷口プロは久しぶりの優勝ながら余裕の表情。
観客を楽しませるパフォーマンスもすばらしいですね。

 表彰式終了後、プロだらけになっていた3階のフロアで、時本美津子プロ、大山由里香プロ、ジョン・テハプロと握手することができました。
 ジョンプロはとっても気さくな方で、写真をお願いしたら肩を組んでポーズをとってくれました。
 「次もがんばってくださいね」と声をかけたのですが、さすがにまだ日本語がよくわからないらしく「ガンバリマス」と言っていましたが、考えてみれば一言韓国語で「カムサハムニダ」ぐらい言っておけばよかったとちょっと後悔しました。

 ジャパンオープントーナメントはすべての予定が終了。本当に観戦できて良かったです!
 初めてプロのトーナメントを見て、その技術の高さ、張り詰めた緊張感を肌で感じることができました。
 何せあのTV決勝での、他には何の音も聞こえない、ただボウリングのマシンの音が聞こえるだけの空間・・・息をするのも苦しいくらいの張り詰めた空気を実際に感じることができたことが本当に貴重な経験でした。
 また、関東圏でトーナメントがあったら、ぜひ観戦に行きたいと思いました。


9月27日 ジャパンオープンボウリング選手権 3日日 準決勝

ジャパンオープンは男女同時に行われるトーナメントですが、女子の方が華やかでした。
男子の方は職人的で、ある意味悲壮感が漂っていたりして・・・

 今日はジャパンオープントーナメントを観戦に、ハタ・ボウリングセンターに行ってきました。
 午後から行われた、準決勝の後半6ゲームを観戦したのですが、男子、女子同時に行われるトーナメントだけあって、どのプロを見にいくか迷ってしまいそうです。(^_^;)
 そんな中でも絶対にはずすことができないと思っていたのが女子では吉田真由美プロと中谷優子プロ、そして時本美津子プロと斉藤志乃ぶプロでした。

 そういうわけで、ところどころビデオなども撮りながら女子の方を先に見て回ることにしました。
 なにせプロのトーナメントを観戦するのも初めてで、すっかり舞い上がって「あぁ〜、あっちにあのプロがいる!あぁ〜!こっちにこのプロ〜!!」と、ウロウロしっぱなし。
 3Fのフロアの手前側が予選上位のプロで、奥に向けて順位が下がっていくような並びになっていて、手前側には大山由里香プロ、中島政江プロ、時本美津子プロ、板倉奈智美プロ、吉田真由美プロなど有名どころが順当に上位に進出していました!
 由里香プロ、相変わらず美人です〜!中島プロ、力強いフォームとスゴイ曲がりです。時本プロ、華麗なフォームと絶対的な安定感を感じます。板倉プロが投げるのは初めて見ましたが、体格を生かした力強いボウリングをしますね。そして、吉田真由美プロ!第1印象「ち、小さい・・・」(^_^;)小柄なのはわかっていたつもりでしたが、予想よりはるかに小柄で、とても常に上位に顔を出す強いプロには見えませんでした。
 ストライクをとった後に見せるこの上なくかわいい表情がさらにそういう印象を強くするのかもしれませんが(^_^;)
 あの表情は本当に見る側をとろけさせる、絶対的な力がありますね〜、ホント、好きですこのプロ。(後ろで溶けてました)(*^^*)

 上位陣から少しはなれたところで斉藤志乃ぶプロが投げているのをしばらく見て、またさらに奥の方で中谷優子プロが投げていました。フロアの一番奥のほうだったので、そこらへんにはギャラリーも少なく、中谷プロを見ているのはまさに自分だけ。
 そして、女子プロの中で一番好きなプロが中谷優子プロなので、しばらく後ろで見ていて応援していると、ストライクをとった時にはこっちに目線を送って拍手をしながら微笑んでくれました!(*^^*)
 周りを見ても自分しかいないし、間違いなく今のは自分と目が合ったんだよね〜!と、もはや自分的には興奮のるつぼの真っ只中でぐるぐる回ってました(笑)

 しばらく中谷プロを見たあと、今度はフロアを移動して男子の方を観戦に行きました。
 何せ、今回のトーナメントではトミコシの所属プロ、そして僕らの師匠でもある宮内圭次郎プロが見事に予選を突破していたので、その雄姿を目に焼き付けるために応援にいったのです!
 宮内プロのところに行ってみると、一緒に行ったはずが全くの別行動になった(というより自分が勝手にそちこち移動していたからだけど)Hさん、Tmちゃん、Tkさんが宮内プロの応援をしていました。
 宮内プロ、ダテにキャリアを積んでいません、試合中というのにまさに余裕の表情。緊張感など全く感じることができません。(笑)
 しかも、「今までどっちのレーンも薄めに入ってたでしょ?今度から1枚ずつ中に入って投げてみるよ。まぁ、どこに行くかはわからないけどね」とかいいながら、次の投球ではジャストポケットで見事なストライク!生徒に対してアジャスティング講座をやりながら大会できっちり投げるとは、さすがと言わざるを得ませんね。他の人は自分の投球でいっぱいいっぱいになっている人が多いというのに・・・
 申し訳ありませんが宮内プロの所にはちょっといただけで、さらにその他のプロを見るために移動していると、レフティーとしては憧れの存在の、中沢奨プロと小原照之プロが同じボックスで投げていました。
 二人とも、身体の使い方は違いながらも回転の強いボールを投げますね〜、やっぱりスゴイです。
 この二人のプロはけっこう仲が良いようで、試合中にもかかわらず雑談しまくり、投げている時以外は緊迫感などはなくベンチにいる時は雰囲気的には一般ボウラーと変わらないように見えるリラックスぶりでしたね。

 それからさらに移動すると、スカイAのボウリング専科で講師をやっている谷口健プロと、以前レッスンをしていただいた三池丹揮プロが同じボックスで投げていたので、そこでずっと観戦していました。
 谷口プロはボールに非常に強い回転をかけるタイプのボウラーなのでその部分を中心に見て、三池プロはフォームの全体的なバランスが自分の理想にかなり近く、お手本にしたいプロの筆頭なので、攻め方を含めていろいろ勉強させていただこうと思ってみていたのですが、三池プロはその時点で順位的にかなり厳しいところにいて、半分集中力が切れていたように見えました。
 谷口プロは下位のボックスにいるものの、かなり調子はよさそうで、冗談などかましながら余裕の表情でしたね。

 準決勝はめまぐるしくそちこち見回っているうちにあっという間に終わってしまいました。
 書いた以外のプロも細かく見て回っていて、(真似できないので)純粋に「スゴイ!」と思えるプロ(筆頭はジョン・テハ)や、これは参考になるなぁと思えるプロが多くいました。
 ただ、参考になるなぁと思えるプロはどちらかというと女子プロに多い気はしました。
 男子プロは回転を増やすために、独特な投げ方で強烈な回転を与えているプロが多くてなかなか参考にはできそうにない感じです。
 ただ、強いボールを投げるための方法論としてはいろいろあるんだな〜、とは思いましたが、真似したりしたらあっという間に手首が壊れそうですね〜。

 今日観戦していてすごく感じたことは、女子プロの会場はすごく華やかで、ギャラリーの応援もスペアをとるたびに拍手が起こったりするのに、男子プロの会場は選手の年齢層が高いこともあるのでしょうが、良くいうと「渋い」雰囲気。スペアぐらいではギャラリーの反応は全くなく、ヘタをするとストライクが出ても拍手ひとつ起こりませんA(^_^;)
 きっと女子プロを応援する人たちは純粋に「がんばって〜」っていう感じで応援しているのに対して、男子プロを見ている人たちは「曲げる技術を盗もう」とか、「攻め方を参考にしよう」とか考えて見ているからなのではないかな〜?

 とにかく、初めてのトーナメント観戦は、本当に楽しく、新鮮で、刺激のあるものでした!クセになりそうです(笑)
 あ、そうそう、観戦していた中山律子プロに、「握手してもらえますか?毎週テレビ見させてもらっています!」と言ったところ、「ありがとうございます」と慣れた感じで握手してもらいました。
 嬉しかった反面、あまりに事務的なその反応にちょっと寂しい気持ちもしたりして・・・(^_^;)