旅行2日目。
前日もベッドに入るのが遅かったので、朝起きられるかが心配でしたが・・・そんな心配は無用でした。
なにせベッドが東側の窓に面しているので、日が昇ってきてすぐ、眩しくなって寝ていられません。
それでなくても夜明け前にも起きちゃいましたけどね・・・不思議に目覚めは爽快でした。


ホテルの部屋から眼下に広がる中島公園
撮影した時間は朝4時半でした

こちらは朝6時半過ぎ
この時間になるとかなり眩しかったです

ホテルの西側を望む


ホテルのレストラン
開放的な雰囲気がとても良い

典型的なホテルのバイキングですね
北海道ならではのイカ、ししゃもなどがありました

2日目の朝食
ビンの牛乳を飲んだのって何年ぶりくらいだろう・・・
どれも美味しかったです

朝食を済ませ、チェックアウトしてホテルを出発。札幌を後にします。
今まさに問題を起こして査察に入られているであろう札幌銘菓「白い恋人」のチョコレートファクトリーの真横をとおりつつ、次なる目的地、小樽へ・・・

札幌から小樽までは40km弱、時間にして50分くらいで到着します。
小樽に到着して、バスを降りると・・・昨日に引き続いて、暑い!日差しの強さは昨日以上かもしれませんA(-_-;)

バスから降りてまず、小樽運河へ。
あまりに暑くて、たいした距離のはずのない運河までの道のりの遠く感じることといったら・・・


小樽運河
雲がないのは写真を撮るにはいいけれど、とにかく暑い!

観光案内所の気温計は
33.3℃を指していました

小樽運河に到着したはいいものの、あまりの暑さにとても周辺を散策する気になれず、写真を数枚とってすぐにその場を後にしました。
そこから歩いてすぐにある、かつて大正時代から昭和の戦前まで「北のウォール街」と言われた歴史的建造物を見に行きました。
その辺一帯にある建物は、かつてはそのほとんどが銀行など金融関係の建物だったようですが、現在ではホテルやら、資料館やら、土産物屋、カフェなどとして現役で使われています。


旧北海道拓殖銀行小樽支店
現在もホテルとして使われています

日本銀行旧小樽支店
今は金融資料館となっています

そして小樽と言えばガラス製品。「北一硝子(きたいちがらす)」までは歩けない距離ではありませんでしたが、さすがにこの炎天下で歩くなんてとても我慢できない嫁さんはすぐにタクシーを捕まえ乗り込みました。
タクシーに乗り込むと、嫁さんは運転手さんに「私たち東京から来たんで、ここらへんのことよくわからないんです。教えてもらっていいですか?」と話しかけ、運転手さんはこころよくその注文に答えてくれました。
まぁ、それほど長い距離ではなかったのですけど(^_^;)

北一硝子まではメインストリートよりも1本南側の道を通っていったのですが、そこがかつてのメインストリートであったこと、ガイドに載っていない建物まで以前は金融関係の建物であったことなどを教えてもらいました。

そういえば、自動車が無い時代ならちょうどいいと思われる道幅だし、古い建物の正面と思わしき面は見事にこちらの道に向かって建っていましたね・・・言われないと気がつかないですが。


この道がかつてのメインストリート

かつてはニシンの倉庫だった北一硝子三号館の建物
これまた歴史を感じさせる

実際にガラス製品を作っているところを見学できる

外観とは違い、内装は新しくキレイなところが多い

北一硝子の3号館に到着すると、涼みながらガラス工芸品を見物。
ここで販売しているガラス製品は全て職人さんの手作りで、同じ製品にしても微妙に違った仕上がりになっています。
たださすがに、全体的に値段は高めですね。
ここでクリスタルガラスのイヤリングと一輪ざし、グラスを購入しました。

ちなみに、北一硝子には1号館、3号館、5号館しかありません。
割り切れる数字はガラスを扱うだけに使わないそうです。


古い建物をそのまま使い、趣のある店内

ホントは商品単品の写真撮影は
いけないんですけどね・・・嫁さんちゃっかりA(^_^;)

そろそろツアーの集合時間が近づいていたので、北一硝子の隣りにある「六花亭」に寄り、おみやげを買い込み足早にバスの駐車場へ・・・

小樽を出発し、バスはフルーツ街道、余市、倶知安(くっちゃん)を通り、ニセコ連峰を望む道の駅で休憩しつつ、次の目的地洞爺湖へ向かいます。
移動距離は160km、時間にして3時間くらいかかりました。


パーキングから見たニセコ連峰
スキー用リフトも良く見える

後方羊蹄山(エゾ富士)
こちらの方がずっと大きい

洞爺湖へ向かう途中、2000年に噴火した有珠山の噴火跡も見ることができましたが、温泉街からものすごく近いところに噴火口があり、事態の大変さを思い知らされます。

ツアーバスは昼食のため洞爺湖畔に建つ洞爺湖万世閣ホテルへ。
食事は「北海道づくし御膳」ということで、ジンギスカン、いくら丼、かに汁と、イカ、サーモンのお刺身でした。
朝ごはんをたっぷり食べてしまったので、食事の時間がちょっと遅めになってくれたのはありがたかったですね。
おいしくいただくことができました。


昼食は北海道づくし御膳
ジンギスカン、いくら丼、かに汁にお刺身

洞爺湖を一望できるレストラン

洞爺湖の真ん中にある中島

中央の山のてっぺんに
ザ・ウインザーホテル洞爺リゾート&スパが見える

食事をいただいた洞爺湖万世閣ホテルで気になったのは、お盆の時期にしてはあまりに観光客が少ないこと。
洞爺湖を一望できる、とても洒落た作りのレストランでしたが、私たち以外にお客さんはあまりいなかったし、広いレストラン全部が使われた形跡がないというか・・・きれいに手入れはされているようなんですが、寂しい感じが否めませんでした。

それが気になって、出発後洞爺湖温泉街をバスで通っている時に他のホテルを見ていると、中にはつぶれてしまっているホテルもあるようです。
一つ一つのホテルの規模は大きい感じで、かつては大勢の観光客が訪れていたのでしょうけど・・・これも噴火の影響なんでしょうか?

来年、サミットが行われるということで話題には上っているようなので、少しでも客足が戻ってくれるといいのですが。


そしてバスは洞爺湖を後にし、とても近くにある昭和新山へ。
昭和新山は1943年12月から1945年9月までの間に噴火を繰り返し、元は普通の集落だった場所が、400メートル近い溶岩ドームからなる山になったという、新しくできた山です。
1943年末から1945年9月までというと・・・ちょうど第2次世界大戦末期なんですね。
終戦と同時に火山活動が終わるなんて、何か運命的なものも感じてしまいますが・・・

当時地元の郵便局長をしていた三松正夫という人が、昭和新山が噴火を繰り返しながら山が出来上がっていく過程を観察し、記録に残したものが、後にミマツダイヤグラムとして世界的な評価をうけたそうです。
その三松氏は、この山から採れる硫黄などをめぐってこの貴重な火山が荒らされていくのを防ぐため、また、家を失った住民のために、この山を買い取って私有地にしたんだそうです。
今でも、昭和新山は三松家のものなんですね。

この日も、昭和新山は中腹あたりから水蒸気をふき出していました。

標高398メートルの昭和新山
これが昭和に入ってから出来た山とは…

隣接するクマ牧場では
クマ対魔女(?)のにらみ合いが…A(^_^;)

昭和新山のふもとにはヒグマが飼育されている「クマ牧場」がありますが、私たちは行きませんでした。
でも、売店に売られていたこのバッグには1本取られましたね(笑)


いいのかな・・・?
上手いシャレだから許してくれるでしょ(笑)

ニャンコ発見!

昭和新山を後にし、さらに進むこと約1時間半。函館大沼国定公園へ。
ここではモーターボートで大沼小沼をめぐるツアーがあるということで、迷わず申し込み!
これはホントに正解でした。
天気もよかったので、そういつも見られるわけではないという駒ケ岳も何もさえぎるものがなく眺める事もできたし・・・短い時間で多くを楽しむには最高の選択でした。

この日の宿泊先の大浴場で、嫁さんが同じツアーに参加したご婦人に声をかけられたそうです。
「あのモーターボート、どうしようか迷っていたんですけど、おふたりが迷わずそちらへ向かっていたので、この人たちについていけば間違いない、と思って一緒に乗らせてもらったんですよ。とても素晴らしくて、大正解でした。あんなに良いなら初めからツアーに組み込んでくれていればいいのにね〜」
と、言ってくれたそうで、言われた方としてはちょっと嬉しいですよね。
(声をかけられるまで、嫁さんはこのご婦人を覚えていなかったようですが、なぜか嫁さんは目立つらしく、ご婦人の方はしっかり嫁さんを覚えていたらしいですA(^_^;)

でも、天気が悪かった時にはブーイングが起きますから、ツアーには組み込めないんでしょうね。きっとA(^_^;)


夕日が水面を照らしかなり眩しい

10人ほどが乗れるモーターボート
奥に見える尖っているのが駒ケ岳の山頂

駒ケ岳の噴火で流出した泥流が
河水をせき止めて出来たものです

湖上には126の島々が浮かび、
大小32の湾がつくられています

さて、バスはいよいよ最終目的地、函館へ。
函館への到着が予定よりも遅れてしまったため、当初の予定通り一旦ホテルにチェックインし、それから函館山夜景観光となると帰ってくる時間がとても遅くなってしまうため、予定を変更して先に函館山に上ることになりました。
これが、また大正解!

まだ函館山山頂へ向かうロープウェイもそれほど混んでいない時に乗ることができ、山頂についた時点ではまだ陽の残る夕刻。
夕景から、夜景へとうつり変わる函館の風景を堪能することができました。

ガイドさんが言うには函館山は、気温が高いと海からモヤがかかってしまって夜景が見られないことが多いということでしたので、この日も気温が高かったので心配していたのですが・・・モヤなどは全くかからず、見事な夜景を見ることができて良かったです。


まだうっすらと明かりの残る函館の夜景
展望台は人でごった返していました

すっかり夜がふけた函館の夜景

ただひとつ、教訓として・・・
夜景を撮りに行くときは、忘れずに三脚を持っていきましょう。
夜景モードでの撮影は、フリーハンドではかなり無理があります。実際、撮ったほとんどの写真が手ブレで見られたものではありませんでした(苦笑)


古いほうののカメラで写した夜景

手ブレ失敗写真
これでもまだマシなほうですA(^_^;)

夜景鑑賞も終わって、下りのロープウェイは多少混みあいながらも降りてみると、これから登ろうとする人たちの行列に比べたら・・・ホントに先に展望台に連れていってくれて良かったです。

函館の夜景は、そうしょっちゅう綺麗に見られるものではないそうです。
夜景を見るために函館に何度も来て、それでも見ることができない人もいるという中、初めて来てこれほど見事な夜景(しかも夕景も!)を見ることができたというのは・・・幸運としか言いようがありません。


幸運に感謝しつつ、バスはこの日の宿泊場所、湯の川温泉へ・・・

宿泊するホテル、「平成館 海羊亭」に到着し、部屋に通されると、すでに夕食の用意ができていました。
あわただしく女中さんがやってきて、膳の用意をととのえてくれた後、ひと言。

「あの・・・下膳の時間については聞いておりますでしょうか?下膳は9時となっているんですけど」

え?今もうすでに8時半に近づきつつあるんですけど・・・
で、目の前に広げられた夕食の膳はこちら!


この日の夕食
二人分だけなのに大きなテーブルにのり切れないほどいっぱい

丸々としたボイル毛ガニなど
まさにカニ尽くしの御膳

和牛の柳川に焼きタラバ
ズワイガニの天ぷらに夕張メロン

季節の前菜3種盛り、焼きタラバ、ズワイがにの天ぷら、カニ味噌入りのボイル毛ガニ、和牛の柳川風、サーモンとイカの刺身、数の子、夕張メロン・・・そして、どういうわけか、4つの茶碗蒸し!
・・・あちらも相当慌てていたんでしょうね・・・A(^_^;)
もともと茶碗蒸しが用意されていたのに、ご飯と一緒にもう1組茶碗蒸しを置いていってくれました。
もちろん、1人2つずつ、いただきましたよ、えぇ。

それにしても、これだけの、しかも手間のかかる食事を30分で済ませろとは・・・自分としてはちょっと参りました。
嫁さんの方は余裕で完食していましたが、私は女中さんが下膳に来る直前までガンバって食べてました(T_T)
こんな豪華な食事は、できればゆっくりと味わっていただきたかったですが・・・急いで食べるの好きじゃないんで。


なんとか食事を済ませ、このホテル自慢の温泉大浴場へ。
私はもともと長風呂ができないうえ、食べてすぐにお風呂に入るのが大の苦手。
風呂に浸かっていて気持ちが悪くなってしまうことがあるんで・・・
ただこの日は、強烈な暑さで大量の汗をかき、自分自身我慢できなかったので嫁さんと共に大浴場へと向かったのでした。

汗が張り付いて気持ちが悪いのでさっさと汗を流し、恐る恐る露天風呂へ・・・
あんまり熱かったり匂いがあったりすると気持ちが悪くなるんじゃないかと思っていましたが、ここのお湯は匂いもなく温度も熱くなく、お湯が柔らかい感じで気持ちよく入ることができましたね。


12階にある露天風呂からの眺め

パウダールームと更衣室

露天風呂(女湯)
今ではこのホテルしかなくなったという「幻の赤湯」

内風呂(女湯)
またしても嫁さん風呂場へカメラを持ち込み撮影

風呂から上がって部屋に戻ると、当然ながら嫁さんはまだ長風呂中。
ヒマなのでビールでも買ってこようと売店へ行ってみると、もうすでに閉店していました(T_T)
というか、ロビーまで含めてすでに消灯されており、何とも寂しい雰囲気。
仕方ないので自動販売機でビールを買って、部屋に戻ってひとり飲んでいました・・・
さっぱりとゆかたで帰ってきた嫁さん、明日の朝もまた温泉に入ると意気込んでいます。
またカメラを持ち込むのでしょう、きっと・・・A(^_^;)


9階の部屋からの眺め
函館湾が眼下に広がる

ロビーはすでに消灯
明るいうちに撮っておけば良かった…

3日目へつづく


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