いよいよ旅行も最終日。
前日の夜、テレビのニュースでは北海道全般で天気は崩れ、昨日までいた札幌では雨。
函館も曇り時々雨という天気予報でした。
ところが、朝起きてみるとたしかに雲は多いものの、日差しはあり、湿度は高くて暑くはあります。
ただ、前日までと比べるとちょっと気温は低いかな、とは感じました。
嫁さんはなんと4時に起きて写真を撮りにお風呂にいってきたようです。
そして6時ごろにまた行って、計3回風呂にいってきたとか・・・ありえんってA(^_^;)
私はその間ず〜っと寝ていて、ようやく起きたころに嫁さんが風呂から帰ってきました。
風呂から帰ってきた嫁さんに男子風呂のほうの写真を撮ってきてほしいと言われ、仕方がないので大浴場へ行ってみたのですが・・・さすがに夜とは景色が違います。
露天風呂は津軽海峡を一望できる素晴らしいロケーションで、いや、これは素晴らしいといった感じ。
こういう作りになっていたということを知ることができただけでも、(多少億劫ながらも)行ってみた甲斐があったというものです(^_^;)
この日は長い移動が無いので、集合時間も遅めの9時10分。
余裕を持って朝食を食べにいき、荷物の整理を済ませ、チェックアウト。
予定通りの時間に湯の川温泉を出発、まずは同じ湯の川にあるトラピスチヌ修道院へ。
ここは熱心なカトリックの修道女たちが、現在も厳格な戒律のもと、自給自足の生活を送っているそうです。
一般の人はおろか、修道女の家族であっても自由に出入りすることはできず、決められた面会室に入って会うことができるくらいだとか・・・
「少しでも神の生活に近づきたい」と、自ら望んで修道院に入り、生涯をこの修道院で祈りを捧げ、働きながらおくることになるそうです。
ただ、修道女たちの修道院からの出入りについては認められているようです。
当然ながら男子禁制です。
正直、どういう思いで生活を送っているのかが全く想像がつきませんが・・・
同じく函館にある男性の修道院、トラピスト修道院と共に、その修道院内で作られるバターやクッキーは土産物として有名なんだそうです。
次なる目的地は道南四季の杜公園。
日本最大級の規模を誇る大花壇が、四季を通じて丘の斜面に広がります。
ところが、あまり観光地として有名なところではないらしく、子供用の遊具などもあるのでどちらかというと地元の子供たちが遠足で来るところというイメージが強いとのこと。(ガイドさん談)
このころになるとずいぶん雲が厚くなり、暑さも和らいできました。
風が吹くと爽快な気分で、芝生のところに座ってしばらく涼んでいました。
時期のせいか、花はあまり咲いていなかったのが残念でしたね。
そして昼食は、楽しみにしていた函館朝市にて、うに、カニ、ほたての朝市丼と今が旬の活イカ刺しの定食。
さらに夕張メロンソフトにイカスミソフト、夕張メロンジュースがついていました。
さすがに活イカというだけあって、イカの足がまだ動いていました(^_^;)
イカの身が今まで食べたものよりも歯ごたえがあり、ホントに美味しかった!
ところが朝ごはんを食べ過ぎたのか、嫁さんは「うにカニほたて丼」の具と、どんぶりのご飯を上から1センチほど食べただけで終了。
まぁ、朝食をこれだけ山盛りにしてれば仕方ないですけどね・・・(笑)
嫁さんが残した分は、私が全ていただきました。おいしかった〜!
ただ、自分としても空腹だったわけではないので、かなりお腹は一杯でしたけどA(^_^;)
こんなことなら朝食をもっと早くとるか、量を減らすかしておけば良かったとちょっと後悔しましたね。
朝市の店頭では試食ができるところが多いので、そういう意味でももう少しお腹がすいていれば違う楽しみ方も出来たかな、と。
食事を済ませてからは函館朝市めぐり。
とれたての新鮮な魚介類が豊富に並んでいました。
朝市の中を散策していると、元気のいい店員さんがしょっちゅう話しかけてくるのですが、面白いのはその話しかけ方のユニークなこと。
「せっかくきたんだから一口でも食べてってよ〜!」
「兄ちゃん色白いね〜!何食べたらそうなるの〜?」
「おっ!?兄ちゃん、通るの2度目だね!3度目は食べてってよ〜!」
などなど、思わず笑ってしまうようなことを実にいいタイミングで話しかけてきます。
もっと時間に余裕があって、もっとお腹に余裕があればかなり楽しめただろうな〜・・・ちょっと残念。
でもまぁ、お腹はいっぱいでも少し試食はさせてもらいましたけどねA(^_^;)
ズワイガニや焼きホッケなど、満腹なのにホントに美味しかった!
ホントに何を食べても美味しいところですね〜、北海道って。
バスは次の目的地、立待岬へ。
ここは函館山の海側にあり、天気が良ければ青森の下北半島や竜飛岬まで見れるとのこと。
この日は薄曇だったので北海道の松前方面の半島しか見えませんでしたが・・・
ここにはほかに、与謝野鉄幹、晶子の歌碑や、石川啄木一族の墓があります。
そして次に向かったのは函館元町の散策。
ここにはいろいろな国の教会が立ち並ぶという、ある種奇妙な風景が立ち並びます。
フランス系のカトリック元町教会、ロシア系の函館ハリストス正教会、イギリス系の函館聖ヨハネ教会、日本の日本基督教団函館教会、また、日本の寺院まで(^_^;)
キリスト教にもいろいろあるようで・・・くわしくは知りませんけどA(^_^;)
散策の最後には旧函館区公民館へ。
公民館に到着するなり、2階のテラスのところから豪華なドレスを着た女性が立っているのを見た嫁さんが、「あ!あれ、私もやりたい!」と目を輝かせて公民館へずんずん入って行ってしまいました・・・あんまり時間ないのに・・・(-_-;)
ここにはハイカラ衣装室というレンタルドレスがあり、それを着て記念に写真をどうぞ、ということのようです。
それにしても、この蒸し暑い中ドレスなんて着ようとは、普通の人は思わないでしょ!?
でも、私がどれだけ嫌な顔してもお構いなしのようなので、それなら仕方ないからさっさと済ませようと、衣装をウハウハで選んでいる嫁さんの所に行くと、ちょっと地味めの赤いドレスを選ぼうとしていました。
そこで、「そんなんじゃダメだよ。やるなら徹底的にやらなくちゃ!こっち!この一番暑苦しそうなヤツ!」と助言。
着てみると本人もかなり気に入ったようで、何度もコケそうになりながら足早に2階のテラスへ!
そこで写真を撮ることになるのですが、なかなか私が言うようにポーズをとってくれません。
「体の向きはこう!」「手をこっちの方向に柔らかく伸ばして!」「そこで少し上体をこっちに向けて!」などいいながらも、どうもうまくいきません・・・(-_-;)
そんな中でも2枚くらいまともな写真が撮れたので、まぁいいっか、といったところですね。(ここには載せられないですけど)
テラスに出ると、外で公民館を見ていたツアー客から歓声が上がり、手を振ってきた人が数名いたようで・・・
気を良くした嫁さんが手を振り返すと、さらに歓声が上がって何十人と手を振りかえしてきたんだとか・・・
「なんか、お姫様にでもなった気持ちになれたわ〜!」(*^。^*)
とのこと・・・なんとも幸せそうな顔をしてましたよ、えぇ。
ちなみに、最初「ドレス着る!」と言い出したときは「40近い女がお姫様気分もないだろうに・・・」と思ったのですが、なになに、80にもなろうかという大先輩の女性方が、嫁さんが着たドレスよりもさらに派手なドレスを身にまとって、嬉々としてポーズをとっておりました・・・女性はいくつになってもこういうのが好きなんですね、きっとA(^_^;)
すっかり時間が押してしまい、小走りでバスに戻り、次に向かったのは赤レンガでできた金森倉庫群が立ち並ぶ、函館ベイエリア。
せっかくだからとブルームーンという観光遊覧船に乗り込むことに。
この船は揺れもほとんどなく、フリードリンクなのでコーヒーなど飲みながら快適にクルージングを楽しむことができました。
しばらく航行しているとき、何気なくデッキの後部の方に行ってみると、スーッとカモメが寄ってきて、船にずーっとついてくる形で自分の真上を飛んでいます。
「へぇ〜、餌をくれたりするのがわかっているんだな〜」なんて思いながらデッキに視線を移すと、「カモメに餌をやらないで下さい」の文字が。
・・・ダメなんですか、あげちゃA(^_^;)
出航したころには雲が厚くて日差しも無かったのですが、しばらくすろと雲の切れ間から光が差し込んできて、シャッターチャンスとばかりに1階のデッキに移動し、太陽光が海に反射してキラキラ光るところを写真に納めてきました。
太陽と、雲と、海(水面)は、タイミングがあうとすごい芸術を見せてくれますからね〜。
クルージングが終了したら、ベイエリアを散策するような時間は全くありませんでした。
できればベイエリアも少しくらいは見てまわりたかったですけどね・・・これは仕方がないです。
次の機会があれば、その時にでも・・・その時は、もう少し涼しい時期がいいな〜
(極寒の時期も避けたいけど)A(^_^;)
そしてこのツアーの最後の観光地、五稜郭公園の五稜郭タワーへ。
五稜郭は、刀剣弓で行われることを前提にした戦国時代の築城形式と異なり、銃器や大砲を用いての戦闘に備えて作られた、日本初の西洋式城郭です。
お堀が星型になっているのは、どの方面から攻撃を受けた場合も包囲体勢を執りやすいようにするためで、大砲による攻撃目標を作らないために従来の日本のお城のように高さのある建物は造られませんでした。
しかしながら、五稜郭が唯一戦場と化した箱館戦争時には、函館湾から戦艦による艦砲が直接届くようになっており、旧幕府軍が制海権を失ってしまったので当初考えられた戦術を執る機会はあまり無かったようです。
五稜郭建築当時は箱館奉行所が置かれていましたが、箱館戦争後五稜郭内にある建物は取り壊され、今は資料館があるのみになっていますが、現在函館市により箱館奉行所の復元工事が行われていて、2010年に完成予定になっています。
この日一日函館を中心にいろんなところを回りましたが、どこにいっても五稜郭タワーは見ることができました。
そして、まわりがどれだけ曇っていても、五稜郭タワーだけは太陽に照らされ、美しく白く輝いていました・・・ホントに不思議な光景でしたね。
現在の五稜郭タワーは2006年の4月に新しく建てられたもので、地上107m。
以前の五稜郭タワーでは三陵しか見られなかったものが、新しくなって五陵すべてが見られるようになったということです。
・・・できれば、五陵すべて写真におさめることが出来るように、展望室のガラスをさえぎる柱の間隔を広くしてもらいたかったなぁ・・・
今の状態だと、広角レンズでもない限り五陵全てを撮影することはできませんからね。
五稜郭タワーの1Fには、箱館戦争で活躍した、元新撰組副長、土方歳三の像がありました。
嫁さんが「この人誰?すごいイケメンじゃない!」と言ってきたので、「この人は、どれだけ人を斬ってきたかわからない人なんだよ」というと、「そりゃあヒドイ人だねぇ・・・」で終わってしまいましたA(^_^;)
最後の観光を終え、一行は函館空港へ。
ここでツアーは解散。ガイドさん、添乗員さん、運転手さん、ありがとうございましたm(__)m
荷物を預けたあと、北海道でまだ食べていなかった函館らーめんの塩味ととんこつ味、それに地ビールを飲み、お土産を買い込み、心おきなく函館をあとにしたのでした。
お盆明けの羽田空港は大変込み合っていました。
みな同じような黒のキャリーケースばかりの手荷物の中、ウチの青いバックは目立っていてすぐにわかりましたね。
実はこれ、前に嫁さんが「なかや杯」の抽選賞でもらったプロアマのボウリングバッグなんです。
中の仕切りもしっかりしていて2、3泊の旅行には思いのほかピッタリ!
うちはなぜかボウリングバッグが良く当たり、さすがにそんなに使い切れないので、ヤフオクで売ったり人にあげたりしていたのですが、これは手放さないで良かった〜。
かくしてうちに帰ってきたわけですが、さすがにグッタリ。
今回の旅行は、移動距離が長かったのでけっこうキツイ旅行になるんじゃないかと思っていましたが、これが思いのほか体としてみれば楽でした。
移動は観光バスになり、その移動時間が何時間単位であるので、その間に仮眠を取ることができるのは良かったですね。
移動が長かった1、2日目よりも、移動の少ない3日目のほうがきつく感じたくらいでした。
まぁ、レンタカーを借りて自分で運転して行くとなったらこうはいかないでしょうが・・・
そして、今回の旅行はなにより「暑かった」!
体のあちこちに汗疹のような、皮膚の痛みが出るほどでした。
それでもまぁ、天気が良かったおかげで、今回のツアーで見るべきものはすべて見ることができたわけですから・・・本当に幸運だったと思います。
実際私たちが札幌から移動した次の日から、函館を除く北海道全般は雨だったわけですから・・・函館も次の日からは夜景は見られなかったでしょうしね。
北海道は、とにかく食べるもの全てが美味しかった!
こんなに食べものにバリエーションが多く、はずれのないところは他に無いんじゃないでしょうか・・・北海道物産展がデパートなどでやっているとものすごい人が集まるのがよくわかった気がしました。
北海道には、是非またいってみたい!!と思った旅行でした。