2日目の朝 ちょっと雲が多いです

 旅行2日目。
 今日はあらかじめツアーに組み込まれていた市内観光です。
 ピックアップしてもらって、最初に朝粥を食べに遊典大鍋海鮮酒家という店に向かいました。
 デパートのような建物の中の、結婚披露宴でもしそうな食堂に通され、各種点心とあわびの朝粥、ちまき、それと中華焼きそばのようなものが出されました。
 朝粥と言われていたのでそれほど量は出ないだろうと思っていたんだけど、これがかなりの量!
 味もかなり美味しく、朝から腹いっぱい食べてしまいました。

 腹ごしらえをすませ、最初に向かった所はリパルス・ベイ。
 ここは香港きっての高級住宅地で、丘の上にはジャッキー・チェンの別荘もありました。
 綺麗に整備されたビーチもあり、高級リゾート地といった雰囲気ですね。

リパルス・ベイ・ビーチ。 正面の丘の上にジャッキーチェンの別荘がある。

 バスを降りてビーチに沿って歩き、ビーチを抜けると、つきあたりに漁師の神様が奉られている天后廟というところに出ます。
 ここに飾られている神様たちは、とにかく色が派手!
 ぱっと見かなり怪しげに見えてしまいます。
 漁とは関係ない、なでると子宝に恵まれる神さまの像や、財布をなでるとお金がたまる神様の像などもあります。
 とりあえず財布をなでときましたけど、どうせ効き目はないだろうな〜(笑)

建物やら神像はかなり派手

 次に向かった所は香港最大の名所、ビクトリアピーク。
 夜になると100万ドルの夜景を見る人たちでごった返すはずのここも、昼間はそれほど人も多くなく、のんびりとした雰囲気でした。
 たしかにヴィクトリア・ハーバーをはさんで香港島北部、九龍半島を眼下に一望できるすばらしい位置ですね〜、夜だったらさぞかし見事な夜景を見ることができるんでしょう。
 昼間だったのでそれほど長く眺めるほどの景色でないこともあり、滞在時間は20分くらいでした。
 この時点ではこの日の夜にもう一度ここへきて、夜景を眺めるつもりでもあったので・・・

ヴィクトリア・ピークからの景色。手前が香港島、奥が九龍半島。

 次に向かった所は香港会議展覧中心(ホンコン・コンベンション&エキシビジョン・センター)。
 1997年の香港返還式典の会場になったところです。
 センター正面には返還記念に中国から贈られたモニュメントもそびえ立っていました。

香港会議展覧中心。
左下の金色のモニュメントが香港返還時に中国から贈られたものです。

 次に向かったのは香港人の信仰の中心、黄大仙(ウォンタイシン)廟。
 ここは偉大な薬商人で、死後仙人になった、とされる黄大仙が奉られている香港最大の寺院です。
 占いのメッカでもあり、境内では竹でできたおみくじを振る姿を見ることができます。
 あと、異様に長い線香を持った参拝者たちがそこらじゅうを歩いているので、油断すると洋服を焼かれたり、火傷したりすることがあるそうです。

黄大仙廟の境内。線香の煙が充満しています。 参拝をする現地の人たち。
真ん中に備えてあるのは豚の丸焼き!

 ここまでまわったところでお昼になり、飲茶を食べに新北海漁村というお店へいきました。
 ここで出されたのは、春巻きやお餅のようなもの、揚げ物、かた焼きそば、各種点心、チャーハン、そして最後にマンゴープリンが出ました。
 これまたものすごい量!そしてまた美味い!
 ここまでこちらへきてから美味しくないものを食べていません。

 そして、それぞれの店に行って必ず出されるサオメイ茶というお茶がとても美味しいです。
 香港ではジャスミンティーと並んでかなりポピュラーなお茶だそうで、味としては渋みがなく香りのいいウーロン茶のような感じですね。 
 お土産にと日本に買って帰ってきたのですが、人にあげる分まで自分たちで飲んでしまいました。(笑)

 昼食を済ませたあとは、市内観光ツアーにありがちな各種土産店巡り。
 ブランドの本物そっくりに作る貴金属装飾品の工場(いいのか?)、安売りブランドの店(本物なのか?)、シルク商品の店(看板に「絹の都」と書いてあった、完全に日本人向けのお店)。
 最後にDFSへ行き、市内観光は予定終了。
 この時点で4時過ぎになっていました。

 ここからは自由行動。
 われわれはまず、スターフェリーで香港島へ渡り、夜景を見るためにビクトリア・ピークへ向かうことにしました。

フェリーから香港会議展覧中心を望む。ちょうど夕暮れ時でした。

 まずはフェリー乗り場へ向かい、来たフェリーにそのまま乗って、いざ香港島へ。
 フェリーからちょうど夕暮れが見られ、なかなか良い雰囲気です。
 とまぁ、ここまでは良かったのですが、到着してからが大変でした・・・
 まず、本来到着したと思ったところの地図を見てみると、自分たちがいるところとまったく違ったのです。
 バス待ちをしていたおじさんに地図を見せ、現在地を教えてもらおうとしたところ、現地の人のはずなのにわからない、とのこと。

 困り果てて地図とにらめっこしていたところ、若いキャリアウーマン風の女性が英語で声をかけてきてくれました。
 渡りに船とばかりに同じように地図を見せて現在地を聞いたところ、見せた地図の中には現在地はない、ということでした。
 あろうことか、行き先の違うフェリーに乗ってしまっていたようです・・・(苦笑)
 本来、ビクトリアピークに行くには香港島の中心部、中環(セントラル)というところへ行かなくてはならないはずが、行き先を考えず来たフェリーに乗ってしまったせいでワンチャイというところに着いてしまっていたのです。
 なんという初歩的なミス・・・情けないですねぇ。

 その女の人はとても親切にセントラルへの行き方を教えてくれ、バス停まで連れて行ってくれて、バス待ちをしていた他の女の人に我々をビクトリアピークへのトラムの駅があるバス停でおろしてくれるように頼んでくれました。
 かつてニューヨークへ行ったときも、地下鉄で迷っていた我々を同じように親切に導いてくれた人がいたけど、仕事ができそうな、さっそうとした雰囲気が似ている気がしましたね・・・
 こういう人に会うことができると、その土地そのものに対する印象が非常に良くなりますね。
 日本にいてあまりそういう機会はないけど、外国人旅行者に道を聞かれたりしたら、できるだけ丁寧に応対してあげようと改めて思わされます。

 そうこうしているうちに、ピークトラムの駅に到着したときにはすっかり夜になってしまっていました。
 そこで見たものは・・・ものすごい長蛇の列。
 最後尾に並んだら、何時間後にトラムに乗れるのかわかったものではありません。
 さんざん待ってピークに行った挙句、夜景も見られないとなったらシャレにならないので、ピークに行くことは断念しました。

 そこで、香港島の中心部を徒歩で散策することにしました。
 まず最初に行ったのはお互いに風水で悪い「気」を送りあっている「風水戦争」で有名な中国銀行と香港銀行のビルを見に行きました。
 行ってみると、新たにシティバンクの巨大なビルが立っており、三つ巴の戦いになっていました。(笑)
 3つの超巨大ビルに囲まれると、さすがに迫力がありますね。

中国銀行と香港銀行。
二つのビルの間には悪い「気」が渦巻いている(?)

 その後、僕ら夫婦の趣味でもある高級ホテル巡りをすることにしました。
 まず最初に伝統ある5ツ星ホテル、香港文華東方酒店(マンダリン・オリエンタル・ホンコン)へ。
 そう大きくはないけど、さすがにいかにも高級な、雰囲気のあるホテルでした。
 そして、そこからタクシーでちょっと離れた港島香格里拉大酒店(アイランド・シャングリラ)へ。
 ここもかなりの高級ホテルで、中心地から少し離れた高台にあるために非常に展望の良いホテルです。
 この日の夕食はここでとることにしました。
 ここの食事は日本食、洋食、中華そろったバフェスタイルだったので、またも食べ過ぎてしまいました・・・

 食事を済ませ、ホテルの地下から直通で行ける金鐘(アドミラリティ)駅から地下鉄で九龍半島の中心街、尖渉咀(チム・サア・チョイ)へ戻りました。
 そして1日目と同じくコンビニでビールを買い、ホテルへ帰りました。

 この時点ですでに夜もすっかり更けていて、香港島のビルの明かりもほとんど消えていて、夜景と呼べるほどの景色はホテルの部屋から見ることはできませんでした・・・


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