昨日に続いて今日も元気に頭は爆発していました。(笑)
 旅行3日目、ニューヨーク初日は、ツアーで組まれているニューヨーク市内観光の予定が組まれています。
 朝食はクーポン券がついていたので、ヒルトンホテルのバフェ・スタイルのレストランへ。ここには日本食も用意されていました。
 和食としてみそ汁や焼き鮭、もちろん米飯もありましたが、やはり米は・・・ねぇ。当然ながらあまりおいしくないです。そうそう、納豆もあったな。
 洋食としては、よくあるソーセージ、ポテト、スクランブルエッグにカリカリベーコン、具が選べるオムレツ。パンが各種にパンケーキ、ワッフル、そして多種にわたる果物類、といった具合でしたね。 あとこっちの朝食では定番のオレンジジュースとコーヒー。
 味の方はなかなかおいしかったです。ただ、もともとあまり朝食をしっかりとる方ではないので、多少重たいかな〜って感じもしたけどね。 

 さて、朝食をすませて、ツアーの集合場所になっているヒルトンホテルの中にある「おかだや」の前へ。
 ここはすでに集合した日本人の団体さんでいっぱいになっていた。
 ものすごくたくさんの人がいたため、点呼にかなり苦労していたようだったが、幸いなことに僕らが乗る予定のバスは集まりが良かったらしく、一番最初に出発!
 ヒルトンホテルの裏口に当たる、W53ストリートから、西に向かいブロードウェイに入り、そのまま南進してタイムズ・スクウェアを通過、一路エンパイア・ステートビルへ。
 エンパイア・ステートビルは、通常は展望台へ向かうまでかなり待つことになるらしいのだけど、ここは団体の強み、一般開放される前にいち早く上ることができ、ほとんど待ち時間もなく展望台まで行けました。


エンパイア・ステートビルの内部。左手奥から展望台へ向かう。

 エンパイア・ステートビルは、メグ・ライアンとトム・ハンクスの、「めぐり逢えたら」で見たことがあったのですが、どうも映画の中に出てきたビルとは中の配置がちがうように感じましたね。
 映画の方がちと記憶があいまいなので、今度機会があったらもう一度確認してみようかとは思うのですが。

中央がクライスラービル、その右は建設中の超高級アパート 真ん中の高いビルは世界貿易センタービル
右側に自由の女神が見える 

 こうして高いところからマンハッタンを眺めてみると、マンハッタン島はものすごく狭いことがよくわかります。
 西と東を見てみればすぐそこにイーストリバー、ハドソンリバーが見えるし、南にはすぐに海の上にある自由の女神が見えている。
 主要な経済の拠点としてはエンパイア・ステートビルよりも南にあると考えると、本当にものすごい狭いエリアに世界中のお金が集まってきていると言えるのだろう。これは本当にすごいことだと思う。
 言ってみれば、上の右の写真の中に世界の経済が集まっているのだから。

 などと考えているうちに、予定の20分が過ぎ去ろうとしていた。やばい、そろそろ降りなきゃ集合時間に間に合わない。
 まわりには自分たちと同じバスの人はすでに見あたらない状態だったので、急いでエレベーターに乗り、自分たちの乗るバスへ。やっぱり最後だった。
 みんな、ここってそんなに見るところがなかったかい?別に時間がオーバーしていたわけじゃないのに・・・すっかりみんなくつろいでるよ。もうちょっといたかったんだけどな〜・・・

 さて、バスは出発して今度はマジソンアベニューを北上、東へ進路を変えて鉄道の終着駅であったグランド・セントラル駅を通過し、国連本部ビルへと向かいます。


正面下がグランド・セントラル駅。その上はかつて「アメリカ横断ウルトラクイズ」の決勝が行われていた旧パンナムビル。
屋上のヘリポートで事故が起きたため、現在ではニューヨークの建造物の屋上にヘリは着陸できなくなったらしい。

国連本部ビル。テレビでよく見る光景ですね。 右は銃の廃止を訴えるモニュメント 
どこの国は贈ったものかは忘れたが・・・

 テレビのニュースでもよく映る国連本部ビルは、正面に国連加盟国すべての国旗を掲げるポールが建っています。
 職員の人が朝、天気予報を確認して、晴れであれば手動ですべての国旗を揚げるんだそうです。本数が多いだけに結構大変そうですねぇ。
 ちなみに、この日は雨が降るかもしれないということで、国旗は揚がっていませんでした。残念。

 この国連本部ビルのまわりには、国連加盟国から送られたモニュメントがそこいら中においてあります。日本から贈られたものは、「平和の鐘」という釣り鐘でした。世界中の硬貨を集めて、それを原料として作られたものだとはいっていましたが・・・なんと言っても地味。だからかどうかは知らないけど、ものすごく見えにくいところにおいてあった。

 すごかったのはロシアから贈られたというモニュメント。「こういった怪物には負けません」といった意味らしいのだけど、騎士が怪物を倒そうとする像で、その怪物は本物の核弾頭で作られているらしい。
 まあ、あちらとしては廃棄処分にするべき核弾頭が困るほど余っているだろうから、それを有効利用しただけのことかもしれないけどね。

 さて、再びバスはあわただしく出発し、今度はリンカーンセンターへ。
 リンカーンセンターは5つの劇場とコンサートホール、図書館、野外劇場からなる芸術のための総合施設です。この日は野外ステージで子供たちが民族舞踊(らしきもの)を踊っていました。
 ここにあるエイヴァリーフィッシャーホールは、ニューヨーク交響楽団の本拠地らしいです。


リンカーンセンターのオペラハウスの内部。いかにもオペラって感じがする。

 バスは今度はセントラルパークのすぐ西側、8thストリートを北上、昔ジョン・レノンが住んでいて、その前で射殺されてしまったというダコタハウスの前を通過、聖ヨハネ大聖堂へ。
 聖ヨハネ大聖堂は、1892年に着工してからやっと2/3の行程を終了したのだけど、完成させるのをあきらめられた教会で、もし完成していれば、世界最大の聖堂になるはずでした。
 言われてみると確かに所々彫刻が抜けていたりしていて「あ、そうなんだな」って感じですが、特別気にはなりませんね。
 教会の隣には公園があり、そこには完成時にてっぺんに飾られるはずだった彫刻が寂しげにおいてありました。

未完成とはいえ建物はかなり古く、威厳を感じさせる 完成時にはてっぺんにこれが乗るはずだった。

 そしてバスはさらに北上し、サッチーや宇多田ヒカルで話題になったコロンビア大学を抜けて、危険な街、そしてジャズとソウルミュージックのメッカとして有名なハーレムへ。
 さすがにここは、黒人のみなさんばかり。白人はまず見ないし、いたらかなり浮いて見える街ですね。さすがにここを歩いてみたいとは少しも思えないところでした。(笑)


有名なアポロ・シアター。ここから数多くのスターが誕生している。

 ハーレムを抜け、今度はセントラルパークのすぐ東、5thアベニューを南下し、通称ミュージアムマイルといわれる美術館がいくつも並ぶ通りを抜けて、カーネギーホール前を通過したあと5thアベニューにもどり、再びエンパイア・ステートビル前を通過して、グリニッチ・ビレッジ、ソーホーを通過して昼食をとるため中華街へ。

 入ったお店は「上海大飯店」という店。メニューはフカヒレスープ、麻婆豆腐、鶏肉とピーナッツの炒め物、エビとピーマンの炒め物、チャーハン、そして大好物の(大ウソ)インゲンの炒め物。おいしかったです。
 量も多くてとても食べ切れませんでした。

 一緒の席になった人たちは、そちこちに旅行に行っているちょっとした海外旅行通って感じの人たちだったのですが、その中の初老のいかにもいろんなところに行ってますって人がいたのですが、その人が「ナイアガラはたいしたこと無かったねぇ」とか「グランドキャニオンもたいしたことなかった」とか言うんですよね・・・いったいこの人にとっての「たいしたもの」ってのがどういうものなのか不思議でならなかったなぁ。
 まあ、反論してもしょうがないと思ったので黙っていたら、20代の女性が「ナイアガラは私感動したけどな〜」といってくれたので少しは場が和んだけどね。こういうことは男が言うとかどがたつからさ。
 同じ場所に旅行に行っても人によって感じ方がちがうのはしょうがないにしても、その感想を人に押しつけるのはあんまり感心しないな・・・自分も気をつけよう。


 おなかもいっぱいになったところで、今度はサウスストリートシーポートへ。ここは漁港なんだけど、バスから降りるとものすごい魚のにおい!さっさと臭いのしないショッピングモールの方へ移動。
 ここからブルックリン橋とマンハッタン橋を間近に見ることができる。


手前がブルックリン橋、奥がマンハッタン橋。さらに奥にはウィリアムパーク橋が見える。

 そして、再びバスに乗り、今度は自由の女神のあるリバティ島行きのフェリーが発着しているバッテリーパークへ。
 ここはものすごく人が多いので、そちこちにTシャツやさんがあり、パフォーマンスをやっている人がいました。
 サックスを吹いている人、カリブのパン(楽器ね)を演奏する人、金色の自由の女神のカッコをして、観光客と一緒に写真を撮っている人・・・いろいろいましたね〜。


リバティ島行きのフェリーに乗るための行列。

 そしてバッテリーパークをあとにして、ホテルに戻ってニューヨーク市内観光は終了。お疲れさまでした。(笑)

 僕らはいつも、旅行するときにはこういうツアーとかって利用しなかったんだけど、何日かの日程の最初に参加するのもいいのかもしれないなと思いました。
 ただ見て回るだけじゃ建物の歴史的意義とかはわからないからね〜、それとかここはなんの映画で使われたとか。
 英語が理解できるなら話は別なのかもしれないけど。
 さすがにガイドさんはバスの中ではしゃべりっぱなし。しかも退屈させないようにおもしろおかしく。たいしたもんだよな〜。

 とにかく、全体的におさえるところはおさえて回ってくれたので、基礎的な知識も付き、あとはもっと行きたいところへ自分で行けばいいって感じになりました。

 さて、ホテルに戻ってきたのが3時頃だったので、とりあえず足で歩ける範囲を散策しようということになり、まずは7番街近くのカーネギーホール、ハードロックカフェへ行き、その後5番街へ。

 有名な5番街には数多くのトップブランドのショップが軒を連ねています。あげるときりがないけど、ティファニー、プラダ、フェンディ、サルバトーレ・フェラガモ、エルメス、カルティエ等々・・・
 その中で、ティファニーに入ってみました。さすがに店の入り口には屈強そうだが紳士的な雰囲気のあるガードマンがいました。
 はっきりいって僕は宝石類の価値ってまったくわからないので、何が良かったか悪かったかなんてそれこそわかんないんだけど、ただいえることは「やっぱりここは日本人が多い!」
 ちゃんと日本語の分かるスタッフもいるって事は、やっぱり日本人が多い証拠なんだろうな〜。
 しかし、こんな世界の一等地にあるお店で買っても、日本国内で買うよりも安いんだろうか?
 これが僕には不思議でたまらない。関税がどのくらいかかっているものなのか知らないしなぁ。
 しかしまあ、女の人って宝石が好きだよね。
 うちの嫁さんはあまりそういうのほしがらないので助かってるけど。(笑)

 その後、スティーブン・スピルバーグも住んでいるトランプタワーへ。このトランプタワーのオーナー、ドナルド・トランプさん、ものすごい大富豪で、このトランプタワーからの眺望を守るために隣にあるティファニーの建物の上のスペースを買ってしまったというすごい人です。
 トランプさんはものすごく金の好きな人らしくて、タワーの外観、内装ともに金、金、金!徹底しています。


トランプタワーの入り口。本当に金だらけ。

 さて、その後ナイキタウン、ソニープラザをまわり、一旦ホテルに戻ります。

 そして、摩天楼の夕暮れ、夜景を見るためにワールドトレードセンターへ。
 地下鉄に乗るために地下に入っていくと、いかにもニューヨークの地下鉄らしく、汚くて臭う地下通路。そして無愛想そうな駅員さん。券売機でメトロカードを買い、さて改札を通ろうとしたら、通れない!
 ひょっとしてちがうもん買っちまったか?と思ったんだけど、ニューヨークの地下鉄の自動改札は自分でカードを通すタイプで、通すタイミングがかなりシビアらしい。 自分以外の、いかにもニューヨーカーっぽい人でも引っかかっていたからね。

 さて、おそるおそる構内へ降りていくと、なんか暗いんだよね〜。明るい日本の地下鉄に慣れすぎているせいかもしれないけどさ。
 でも、けっこう女の人がひとりでも平気でいるようなので、まずは一安心。9番の地下鉄に乗って、さて出発。
 これがまたものすごく揺れるんだよね〜、驚くよ、ホント。

 そうこうしているうちに「コートランド通り」という駅に到着。そこから歩いてワールドトレードセンターへ。
 ワールドトレードセンターは、全米第2位の高さを誇る110階建てのツインタワーで、その2号館の107階から上が展望台になっているので、そこからマンハッタンの夜景を見ることができるのです。

これがツインタワー。とにかくデカイ! タワーの間には噴水がある

 チケットはすでに手に入れていたので、さっそくセキュリティチェックを受けて並ぶことに。
 ところが、ここで問題発生!おいおい、ビデオカメラを持ってくるのを忘れちゃったよ〜、せっかくここまできて、ビデオに収めることができずに終わるのか〜?
 ・・・まあ、仕方がない、せっかくここまできたんだから、ビデオのことはあきらめようと落胆しながらも行列に並んでいたんだけど、いっこうに前へ進む気配がない!お〜い、これじゃ、上った頃には日が暮れちゃってるよ〜!

 確か、ワールドトレードセンターに着いたのが7時半前だったから、40分くらい待ったのかな、その頃にはもうだんだん日が傾いてきて、しかし行列はまだまだ・・・この調子だと、おそらく上るのは9時を過ぎてしまうことになる。
 仕方がないので、その日は展望台に上るのをあきらめました

 結局ただ来ただけで終わってしまったワールドトレードセンター。いや、これでここがかなり待たされるところだということがわかった。
 明日はもっと早くくることにしよう。今日くらい天気がいいことを願って・・・

 ホテルに戻り、すっかり疲れ切った僕らは、夕食を食べに行くことにしました。
 昼に散々脂っこいものを食べたせいか、どうも重いものを食べる気がしなかった僕らは、やっぱり「さっぱりしたもの」ということになり、お寿司やさんへ行くことになりました。
 ガイドを見てみると、近くに「鬼ヶ島」という名前のお寿司やさんがあったので、そこへ歩いていくことに。

 しかし、いざ行ってみると地図通りのところにお店がない!
 それでなくても歩き疲れているのにまたさらにさまよい歩くことになり、だんだんうんざりしてきた僕らは、人に聞いてみることにしました。
 そこらへんのホテルのガードマンさんに聞いてみると、そのお店の名前は聞いたことがないようだったんだけど、親切に住所録を調べて教えてくれました。
 いやあ、親切だなぁ、と感激しつつチップを渡し、さて今度こそお店へ。

 そのお店はけっこう暗い通りの2階にありました。
 さすがにお寿司やさんらしく、店員も日本人だ〜と思っていると、どうも日本語がしゃべれない人もいるようだ。
 そういえば、顔が日系だと、当然日本語もしゃべれるだろうと思っていると、以外にしゃべれない人だったりする事が結構あったなあ。
 写真を撮ってもらおうと思って、「すいませーん」ってな感じに近づいていくと、「???」ってな顔をされることが2,3回あった。そりゃそうだよね、日本じゃないんだし、アジア系にしてもいろんな人がいるからね。

 お寿司やさんということで、さすがに日本人もちらほらいたけど、けっこう現地の人が多くはいっていることに驚いた。
 以前ニューヨークは日本食がブームだという話を聞いたことがあったが、いまだにお寿司がはやっているのだろうか?
 ニューヨークには漁港もあるので、海産物の新鮮さは保証付きらしく、お寿司もおいしかったです。
 ハマグリのお吸い物もおいしかったなぁ〜。

 しかし、一番少ないセットを頼んだはずなのに、なぜか2人とも苦しいほどおなかいっぱいになっちゃいました。
 お寿司もアメリカンサイズなのね。(笑)

 食事をすませて帰る頃には、時間はすでに10時を過ぎていた。
 だけど、街は特に危ない雰囲気もなく、人通りもかなり多い。この時間帯に外を歩くなど考えもしていなかった僕はホッとするやら拍子抜けするやら・・・
 やっぱり景気がいいと治安も良くなっていくものなんだろうね。

 結局この日も疲れ切ってしまった。僕らはこういう旅行しかできないのだろうか?
 まあ、ラスベガスの時とちがって、睡眠時間はとれているのがせめてもの救いではあるが・・・

 さて、明日は一日フリー、どこへ行くかを考えながら深い眠りにつくのでした。


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